「陝」ほどの間違いではないが、微妙に間違いっぽいケースもある。
今回気になったのは、戸越ゴシックの「郊」の字。
「郊」の 6 画目の線(偏の最後の画)は「止め」である。だから線は上に山なりになっていたほうが正しいような気がする。
しかし、今の戸越ゴシックを見てみると、、、
下に撓んでいる。これだと「払い」になってしまうかも? そこで、これを上に撓ませることにする。
さて、それをどうやるか。
この作業、実はちょっとやりにくいのである。
なぜなら、5 画目と 6 画目の線が交差したままくっついているからだ。この状態でパスを自在に操るのは、やってみると非常に難しい。だからこういう場合、線を切り離してから作業するのだ。実例を見てみよう。
まず、切り離したいところに長方形を作って重ねる。
そして、メニューの「エレメント」→「重複処理」→「重複部分を除去」だ。すると、
こんなふうに、長方形を重ねた部分で切り離すことができる。
切り取ったら、出っ張った余計なパスを取り除く。やり方は、消したいポイントを一ヶ所にまとめて Alt+Ctrl+M(「省略」)。
こんな具合にして、作業対象のパスを極力単純化していくのだ。
無論、残りの反対側も同様にする。あるいは反対側のほうは、ポイントを一ヶ所にまとめて Alt+Ctrl+M して消してしまってもいい。上半分を伸ばして使ってもいいからだ。
という感じで作業を続け、今回はこんな感じのグリフが出来上がった。
あとは最後に、Ctrl+Shift+O で重複部分を除去すれば完了だ。
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