2009年3月20日金曜日

ライセンスのこと

先日、SourceForge.JP のフォーラムに Debian JP のやまねさんという方からご投稿をいただきました。戸越フォントの現在のライセンスが FLOSS に適合しないので変更しませんか? という内容です。

提供側としても、広く使っていただけるようになるなら、当然そのほうが望ましいわけです。といっても、実のところライセンス関係のことは詳しくありません。僕としては一生懸命考えながら、疑問点や見解めいたものなどをフォーラムに書いて投稿したのですが、でも結局どうもよくよく落ち着いて考えてみれば、僕の書いたことのいくつかは、ちょっと内容が混乱してたかなぁと思えてきました。

Debian プロジェクトが下した判断に対して、僕はその整合性に多少違和感を感じていました。で、そんなことをちょっと書いたりもしたのですが、後になってじわじわと、あぁあれはやっぱり僕の理解不足だったのかなとようやく得心がつきはじめてきたりしています。それから、Debian が示した不適合の理由説明も、何か誤解に基づいているんじゃない? と思ったのですが、それも僕のほうが意味を取り違えたってことなのかな、と。

まぁ何はともあれ、一切合切を含めて著作権者のかたの許諾を仰ぐということで、ライセンス面での「仕切り直し」を図ってみたいと思っています。

2008年6月29日日曜日

お嬢さんは憂鬱な太ったお母さん?

たまたま GNOME Character Map(文字マップ)で「嬢」の字を見たら、、、



、、、あれ? Definition in English(英語での定義)のところ、、、



ええー!

troubled, oppressed; fat; mother ???

何か全然違ってないかい?

もっとも意外なことに「mother」っていうのは強ち間違いってわけでもないらしいです。
手元の漢和辞典によると、「嬢」の旁の「ジョウ」は「上(ジョウ)」を表していているのだそうです。ということで、この字は元々「目上の女」というところから「母」を意味したのだそうです。さらに言うと、中国語では(「娘」と混用されているようですが)、この字はまだ「母」を意味する場合もあるようです(方言みたいですけどね)。

あと、ちなみに調べたついでに見たんだけど、中国語の「娘娘(ニャンニャン)」には日本語の「娘」の意味はないみたい。。。まぁ、中国語のことはよくわかりませんが。。。

2008年5月30日金曜日

ギリシア文字

VLゴシックを使っていると、ユニークな特徴に気づきます。
たとえばギリシア文字の文字幅です。等幅の VL Gothic では全角幅なんですが、VL PGothic では半角幅のプロポーショナルになっています。
個人的な感覚では、ギリシア文字って半角でいいんじゃないかな、という気もしていたりするので、この仕様は(まぁ一貫性という意味じゃちょっと何なのかもしれないけれど)これはこれで悪くないなと思っているのですが、日本語フォントって大抵全角ですよね、ギリシア文字。VLゴシックの立ち位置って、ちょっとラディカルだったりするのかな?

なんてギリシア文字について、さも注目しているかのようなことを書き出しましたが、別に個人的にギリシア文字をよく使うってわけではありません(というか滅多に使わないし)。ですから、実はどっちでもあんまり大差ないっていうのが本音だったりしそうです。。。まぁそんな程度ではありますが、でも「マイクロメートル」とか偶に出てくるときもあって、そういうときは格好悪いなぁと思うし、一方で全角じゃないと都合がわるいことって思いつかないし(縦書きは別だけど。。。)、ということで、個人的には半角支持の気持ちも強いんですが、どうなんでしょうね? 全角にしておきたい理由ってなんかあります?

じゃあお前がやっている戸越ゴシックでは、ギリシア文字はどうしているの?と聞かれると、これが全角幅なのです。しかも全然ゴシックじゃないグリフが入っていたりします。もう話になりません。私がいかにギリシア文字と縁遠いということを如実に表しています。だから元々、別にこうあるべきとか、強い拘りがあるってわけじゃないのです。ただすべては何となくなんです。ただ何となぁく、ラテン文字の親戚は全部半角にしちゃえばいいんじゃないかな、とか密かに考えているってだけなんです。どう思います?

2008年5月17日土曜日

Fedora 9 の悲しい点

昨晩 Fedora 9 をインストールしてみました。予告どおり、VLGothic が日本語のデフォルトフォントになっています。久しくさざなみでしたが、大きく改善されたと言っていいでしょう。これはいいことのひとつです。

でも、ダメな点もあるんです。

それは、日本語関係のバグ。設定ファイルにミスがあって、インプットメソッドがインストールされないのです。これでは日本語が入力できません。これのたぶん一番簡単な解決方法は、メタパッケージ「scim-lang-japanese」をインストールしてしまうことです。

ですが、私の場合(?)これだけでは解決しません。私は多少訳があって、英語環境でログインしているのですが、英語環境で日本語入力をできるようにするためには、[System]−[Preferences]−[Personal]−[Input Method] を立ち上げて、「Enable input method feature」にチェックをつける必要があります(まぁ、直接 ~/.xinputrc を記述するというのもアリですが)。

ところが、この Input Method がクラッシュします。これも Bugzilla に登録されています。

https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=445129

これは、Bugzilla のコメントにあるとおり im-chooser-0.99.6-4.fc9 をインストールすれば解決しますが、このファイルは現時点ではまだ testing のディレクトリに入っていて、ふつうに yum update してもインストールできませんし、しかも日本のミラーサーバーには(少なくともそのいくつかに現時点では)ファイル自体まだ置いていないようでした。私は US のサーバーから落としてきました。依存ファイルとして、imsettings-0.99.6-4.fc9.i386.rpmimsettings-libs-0.99.6-4.fc9.i386.rpm も必要になりますので、併せて落としておきます。
で、rpm -ivh します。が、コンフリクトするからダメだと言われてしまいます。仕方がないので、構わず --force で入れてしまいます。すると Input Method が起動するようになります。

というような流れで、ようやく日本語が入力できるようになりました。後者のほうはあんまり書いている人がいないかも? なので、書いてみました。

2008年5月6日火曜日

MacBook のハードディスク交換

仮想マシンで Linux やら Windows やら入れちゃってるので、アプリはほとんど入れていないものの、容量がなくなってきてしまいました。購入時は大して使わないだろうとタカを括っていたんですが、甘かったデス。ということで、秋葉原へ行ってハードディスクを買いました。MacBook で使えるのは 2.5 インチのシリアル ATA。予算の都合で 250 GB のバルクです。1 万円弱でした。ノートの HDD 交換って初めてだなぁ。
で、初の交換作業。やってみて分かったことがあります。MacBook の HDD 交換は、とっても楽だと言われています。たとえば、Apple のマニュアルにもこんなのがあります。

http://manuals.info.apple.com/en/MacBook_13inch_HardDrive_DIY.pdf

私の MacBook(MA254J/A)もこのとおりで、確かにとっても簡単でした。でも、ワナ(?)があるんです。
それはネジです。
通常のプラスやマイナスのドライバーだけじゃなく、トルクスドライバー(T8。T8 というのはドライバーの大きさです)も必要です……という情報は、ネットで調べていると書いてくれている人がいますので、私も HDD 購入の際に買っておいたのですが、さて実際に外そうとすると、コイツがかたい。これ、人力で外せるの……と泣きながら(ウソ)、指の皮が剥がれつつも(ウソ)、苦労してようやく外しました。グリップのしっかりしたドライバーを用意するか、もしくは軍手も一緒に用意しておいたほうがいいかもしれません。。。
MacBook のハードディスク交換は、いろいろな人がブログに書いています。もし実際に交換なさるという場合は、あらかじめよく検索なさっておくとよろしいようです。

2008年4月29日火曜日

Ubuntu 8.04 のインストーラで悲しい点

Ubuntu 8.04 をインストールしました。正直今まで普段 Fedora ばっかりで Ubuntu はあんまり使っていなかったんですけれどね。

で、このインストールなんですが、うっかりしました。私は昔から GAG というブートローダを使っているのですが、つい MBR を GRUB で上書きしてしまったのです。というわけで、Ubuntu と一緒に GAG もアップグレード :-p

というミスをしたから言いたくなっちゃうのかもしれないけれど、この Ubuntu のインストーラ、GRUB のインストール先の設定をどこでしたらいいのかわかりにくいと思います。シンプルなのはとってもいいんだけどね。
というか、実はシンプル過ぎて設定箇所がないんじゃ……(いや、まさか)と思って、再度インストーラを起動して確認してみました。で、見つけました。ウィザードの最後の画面の右下にある「拡張...」ボタンです。これを押すと設定画面が出てきます。

しかし、こんなところに追いやられているのを見ると、何か悲しいな。。。

2008年4月28日月曜日

炯の字とそれに似た字

炯眼の炯の字は U+70AF ですが、似た文字が U+70D4 にあります。後者は、火偏に同という字。
現在リリース中の戸越ゴシックでは、この後者のほうを炯の字形と同じにしてしまっています。これは代替東風では正しかったのを、私がうっかり間違えたようです。すみません。。。
ちなみに、GNOME の Character Map によると、火偏に同という字は「熱い」という意味らしいです。知りませんでした。